『工事担当の仕事は』vol.2

『工事担当の仕事は』vol.2
        (オーナーズビジョン 4月号投稿)
現場代人の管理はおもに4つあります。
工程管理、品質管理、安全管理そして原価管理です。

工程管理ですが、契約した工期内に終わらせるように、
毎月、毎週ごとにマスター工程と見比べて進捗状況を確認し、遅れている場合には職人の数を多く入れたり、各工種をラップ(重ねて)させて工期内引き渡しを厳守していきます。
最近は職人不足から契約した工期から遅れる場合があり、
職人不足を盾に平然と引き渡しが遅れる現場も有ります。
本来なら、契約工期が遅れると、延滞金や営業保証や裁判沙汰になる事も多々あります。なぜなら契約時に発注者と請負会社の合意した上で調印がなされますが、こと賃貸マンションの場合は、契約工期に関しては非常にルーズになっている会社やそれを許す大家さんも多々見受けられます。品質管理は建物の寿命に大きく左右しますので、4つの管理の中で最も重要であります。コンクリートも打設方法や、打設状況、コンクリート自体の品質も重要にも関わらず賃貸マンション建設を見ていると、コンクリート強度試験を行っているのを見た事が有りません。また鉄筋工事に関しては、一昔前は鉄筋の本数をごまかす職人もいましたが、最近はほとんど無く、ケアレスミスによる配筋間違いが有りますので、現場代人は目を光らせるべきポイントでありますが、ほとんど職人任せでありますので、配筋の写真すらないすなわち証拠写真が一切ない現場や、コンクリート打設後に型枠解体した後のコンクリートに大きな空洞や豆板が多々発生しておる現場をよく見かけます。
安全管理ですが、墜落・転落事故など重大事故が発生すると、労働基準監督署の査察や現場検証によっては工事が中断になったり、官庁工事への入札が出来なくなりますので、一昔前には『怪我と弁当は自分持ち』という標語が有ったのですが、昨今は現場で事故が起きた場合には元請会社が全責任を負いますので、仮設計画や直接仮設費等の安全管理に関しては大手や準大手のゼネコンは非常にウエイトを占めてきております。
一方賃貸マンションの建設現場においては足場や第三者への配慮が欠けた仮囲いやゲート等に関する意識は非常に薄く、いかにお金をかけない現場運営を行っているのかがうかがえます。
最後に原価管理ですが、この原価管理のマネジメントによって利益が大きく左右され、品質・安全・工程管理がすべて原価に跳ねかえてきます。工期が長くなれば、現場担当者の経費がかかり、過剰な安全対策や設計に無い仕様の良い部材などを使うと、利益率が下がっていきますので、賃貸マンションに関しては安全も品質、工程も無理のないそこそこのラインを狙って現場を遂行していきます。
 このように現場担当の仕事は多岐に渡り、長時間労働です。職人の確保なども大変でありますが、小規模な賃貸マンションの現場担当者は、一人で切り盛りしていきますので、大規模な工事現場と違って気が楽なのかもしれません。

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