北海道胆振東部地震

2018年9月6日3時7分に北海道胆振地方中東部を震源として発生した地震は震度7で、北海道では初めてであり、札幌市東区でも震度6弱が観測されました。
弊社も数多くの被害にあった建物の状況の把握と補修工事そして損害鑑定の立会を行ってきいます。(まだ続いております)

札幌に限って、建物の被害が顕著なのは鉄骨造で、鉄骨フレームにALC材(軽量気泡コンクリート)を外壁とした建物構成の被害が多く、得に軽量気泡コンクリートの上にタイル貼りの建物は更に被害が大きいです。

鉄骨造は揺れ幅が鉄筋コンクリート造よりも大きく、揺れにある程度は追従出来ますが一定の上限を超えると外壁材は破損をしています。
4階ほどの低層な建物ですと補修も可能ですが、7階を超えるような中層建物になると、補修も厄介で、莫大な改修費が必要になります。

仮に地震保険に入っていたとしても、火災保険の半額が最大ですので、半損と認定され、火災保険の25%の金額しか受け取れないですので、いうなれば災害見舞金としての金額で、外壁の修繕を全てまかなえるだけの潤沢な金額ではないので、結局は建物オーナーが改修のほとんどを負担しなければならない事になってしまいます。

次に、築古の木造アパートのモルタル壁です。経年劣化によるモルタルのクラックが地震前から多数発生し、メンテナンスもほとんどしていない建物に、今回の大きな地震によって、更に大きなクラック、割れ、落下の被害を受けた建物が多いです。

札幌では大きな地震は発生しないという想定で、ほとんどの大家さんは火災保険には加入しているが、地震保険には加入はしていないので、被害を受けた大家さんは、全ての補修費を自前で捻出しなければならず、昨今の新築マンションラッシュも相まって、空室率が30%にも及ぶ現状では、多額の費用をかけて修繕するよりも、アパートを解体して、大家業をこの地震を機に経営を辞める大家さんもいると聞きます。

『備えあれば憂いなし』ということわざがり、防災に関しては、水、電池、薬、ラジオなどですが、建物に関しての備えとは何か?。
やはり地震保険の加入は最低限として、物件を購入又は新築する際の知識だと思います。

ここ数年、日本列島は大な地震や台風が立て続けに起きており、甚大な被害が起きております。
万が一の事が起きた場合に、この建物は大丈夫か否か。被害が最小限になる建物なのか・・・・。

最近の若者の中で『コスパ』というワードを聞くようになりました。
コストパフォーマンスの短縮語でありますが、高くても機能が良く、見返りが大きく、継続していく上で、お金がかからない・・・。

利回り優先の節約型投資ではなく、コストパフォーマンスの優れた建物に関する最小限の知識が、今後求められことは間違いないでしょう

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