職人不足が顕著に。

2019年も早1か月がすぎ、2月・3月は賃貸マンションでは繁忙期に突入です。退去そして入居へと矢継ぎ早に室内のリフォーム作業が最盛期になる時期で、毎年ですがこの時期になると、職人不足という言葉を耳にするかと思います。

職人不足は慢性的ですが、ここ数年は特に顕著です。
全国的には2011年に起きた東日本大震災の復旧作業、熊本、広島等の災害復旧。そして東京オリンピックそして大阪万博へと大型プロジェクトが目白押しで、北海道の職人は全国に散らばってしまっております。

道内の大型プロジェクトに目を向けると、市街地開発事業が盛んに行われ、札幌市役所の東側のホールや図書館、アートセンターからなる市民交流複合施設や公共駐輪場に加え、民間施設である事務所、放送局兼ね備えた施設群である『札幌創世1.1.1区北1西1地区』を筆頭に、北海道ガスの跡地で現在進められている『北4東6周辺地区第一種市街地再開発事業』では大型分譲マンションや老朽化が進んでいた、中央体育館の移転候補地となっております。

苗穂駅が移転したエリアである『北3東11周辺地区第一種市街地再開発事業』では、超高層分譲マンションや医療施設などが建設予定です。
また、札幌駅の北口では『札幌駅北口8・1地区第一種市街地再開発事業』で、分譲マンション640戸のほか、ホテルやオフィスなどで建設予定で、全ての工事が2020年~2023年頃に完成を目指しております。

一方賃貸マンションもここ数年建設ラッシュが続いており、統計では平成29年度では12,000戸も供給しており、平成30年もそれを上回る戸数を供給している事は間違いないかと思います。

昨年4月にハローワークでの統計調査では1位は建設躯体工事の職業で建物の骨組工事をする仕事で、型枠大工、とび工、鉄筋工などが該当するそうです。

有効求人倍率は9.62倍。10社が募集しても1人しか応募者が見つからないという、超人手不足状況。

世の中はICT、AIなどの技術が進んでおりますが、有効な打開策が見つからない状況での職人不足は少子高齢化と公共事業による景気の底上げ政策。

そして民間主体における大型プロジェクト工事などが続く中で、職人不足は大きな社会問題になりつつある状況は間違いないのです。
大家にとっても職人さん確保は大切なことです。普段からのリレーションシップを図り職人確保を心がけてくださいね。

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