空き家を放置すると…

空き家
近年、少子高齢化が進む日本では、人口減少における管理不行き届きの空家・空地が問題となっております。年々増加している空家に起因して、雑草やごみの不法投棄等の衛生面、街並みの歯抜けや美観を崩した建物等の景観面、不審者や溜まり場、放火等の防犯面など、深刻な影響を及ぼしています。また、放置し続けると、劣化による建物の崩壊等の可能性もあります。
とくに、総務省統計局による「住宅・土地統計調査」の空家数で見ると、北海道は上位5都道府県に入っており、札幌も例外ではありません。

空家の定義

定義する目安として、建物の出入りやガス、電気、水道が1年間を通じて使われていない場合、空家として判断することができます。しっかりと管理がされている空家ならば、とくに問題はありませんが、管理が行き届いていない空家の場合は、老朽化がどんどん進んでしまいます。

なぜ「空家」になるのか

例えば、土地や住宅を誰が相続するのか、相続人同士で揉めている場合、相続をする人が決まるまで空家として放置されるケースがありますし、建物を解体して更地にすると土地の固定資産税が6倍に跳ね上がるのも大きな要因です。
遠方に住んでいるため、頻繁に管理を行うことができないケースもあります。高齢社会の現在では、長期間の入院により家を空けていても、健康になって戻る為に家を所有し続けるケースも増えてきています。

空家に関する注目の法令

「空家等対策の推進に関する特別措置法」と呼ばれる法律が成立されてから、管理者は適正管理を義務づけられ、改善の命令や勧告を行う場合があります。また、各自治体では空家条例が次々に制定されています。

この法律に基づき、適切に管理されていない空家(「特定空家等」という)に対しては、市が現地確認を行った上で、所有者の方などに対して必要に応じた指導や勧告、命令等を行います。また、行政代執行も可能となりました。

札幌市が指導の対象となる「特定空家等」とは

倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態
著しく衛生上有害となるおそれのある状態
適切な管理が行われていないことにより著しく景観を損なっている状態
その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態
現在、空家を自己管理することが難しい場合は、空家対策を行う管理会社へのご依頼をおすすめします。とくに札幌は他県と異なり、過大な積雪による家屋の倒壊が危険視されますので、早めにご相談ください。

札幌で空家の管理に困っている方は、不動産コンサルティングを得意とする当社にお任せください。当社は、空家対策や管理などに力を入れており、不動産コンサルティングの力を必要としているオーナーの助けになることができます。空家対策・空家管理の依頼をする際は、当社までお気軽にご連絡ください。